支離滅裂な言動の裏にある心理を徹底解説
はじめに
職場や日常の会話で、こんな人に出会ったことはないでしょうか。
- 何かにつけて自分の方が上だと示したがる
- 他人の話を奪って自慢話にすり替える
- 不要なアドバイスで優位に立とうとする
- 話をよく聞くと支離滅裂で矛盾だらけ
いわゆる “マウントを取る人” です。
彼らの言動は周囲にストレスを与えますが、
実はその裏には 深い心理的背景 があります。
この記事では、心理学の理論と実例をもとに、
マウントを取る人の精神状態と、支離滅裂な言動が起きる理由 を徹底解説します。
マウントを取る人に共通する特徴
✔ 会話の主導権を奪う
相手の話を遮り、自分の話にすり替える。
✔ 他人の成功を素直に喜べない
褒めるよりも「でもさ…」と下げる方向に持っていく。
✔ 不要な助言で優位に立とうとする
頼まれていないのに「こうした方がいい」と言う。
✔ 話が支離滅裂で矛盾が多い
よく聞くと、論理が飛んでいる・時系列が変わる・以前と言っていることが違う。
マウント行動の裏にある精神状態(心理学で解説)
ここからは、心理学の理論を使って
「なぜマウントを取るのか?」
「なぜ支離滅裂になるのか?」
を分かりやすく説明します。
① 強い劣等感と自己肯定感の低さ
マウントを取る人は、
自信があるように見えて、実は自己肯定感が低い 傾向があります。
心理学では、
自己高揚バイアス(Self-enhancement Bias)
と呼ばれ、自分を実際より良く見せようとする心理です。
- 自分に価値があると感じられない
- 他人と比較しないと安心できない
- 優位に立つことでしか自分を保てない
こうした不安が、マウント行動として表面化します。
② 承認欲求の肥大化
マウント行動の根底には「認められたい」「注目されたい」という強い欲求があります。
これは社会的比較理論(フェスティンガー)に基づく行動で、人は常に他者と比較して自分の価値を測ろうとします。
- 自慢話が多い
- 過去の栄光を繰り返す
- SNSで誇示する
これらは承認欲求の表れです。
③ 勝ち負け思考と競争意識の強さ
マウントを取る人はすべてを“勝ち負け”で判断する 傾向があります。
- 会話の中で「どちらが上か」にこだわる
- 他人の成功を「負け」と感じる
- 自分が優位に立てないと不安になる
これは、アドラー心理学でいう優越性の追求(Superiority Striving)に該当します。
④ 不安と嫉妬の裏返し
マウント行動は、相手への嫉妬や不安 が引き金になることも多い。
- 相手が自分より優れていると感じたとき
- 自分の立場が脅かされると感じたとき
- 自分の価値が揺らぐとき
その不安を打ち消すために相手を下げることで心理的バランスを取ろうとする のです。
⑤ マウントを取る人の話が“支離滅裂”になる理由
マウントを取る人は、話をよく聞くと 支離滅裂 になりやすい。
これは心理学的に説明できます。
理由①:自分を良く見せるために“話を盛る”
自己高揚バイアスが強い人は事実よりも「自分が優位に見えるか」を優先する。
その結果:
- 話が矛盾する
- 時系列が変わる
- 以前と言っていることが違う
という現象が起きる。
理由②:感情が優位になり、論理が崩れる
マウント行動は「不安」「嫉妬」「焦り」などの感情が引き金。
感情が強いと前頭前皮質(論理的思考) が弱まり、話が破綻しやすい。
理由③:防衛機制(合理化)で話を作り替える
精神分析学でいう 合理化(Rationalization) が働くと、
- 自分を守るために話を作り替える
- 都合の悪い部分を無意識に消す
- 相手の話をねじ曲げる
ということが起きる。
本人は筋が通っているつもりでも他人から見ると支離滅裂に見える。
理由④:目的が“勝つこと”なので論点がズレる
マウントを取る人の目的は、
正しく話すことではなく、勝つこと。
そのため:
- 話題をすり替える
- 関係ない話を持ち出す
- 相手の弱点を探す
など、論点がどんどんズレていく。
マウントを取る人の“末路”
マウント行動を続けると、
短期的には優越感を得られても、長期的には以下の結果を招く。
✔ 周囲から孤立する
信頼を失い、誰も本音を話さなくなる。
✔ 自己肯定感がさらに低下する
比較思考が止まらず、精神的に不安定になる。
✔ キャリアや評価が停滞する
協力が得られず、成果が出にくくなる。
まとめ:マウント行動は“心の不安”の表れ
マウントを取る人は強く見えて、
実はとても不安定な精神状態にあります。
- 劣等感
- 承認欲求
- 比較思考
- コントロール欲
- 嫉妬と不安
- 防衛機制による合理化
これらが複雑に絡み合い「自分の価値を守るために他人を下げる」 という行動に出てしまう。
だからこそ、マウントを受けた側は 自分を責める必要はありません。
相手の言動は、その人の心の問題であり、あなたの価値とは無関係。
冷静に構図を見抜き、必要なら距離を取り、自分の心を守る選択をしていきましょう。